
外務省は7月19日、政府安全保障能力強化支援(OSA)をカンボジアに初めて適用し、陸軍向けの通信機材と海軍向けの警備艇を無償供与すると発表した。供与額は合わせて5億円相当だ。同日、プノンペンで署名式が開かれた。通信機材は陸上自衛隊との交流事業でも使われる見通しだ。日本は海洋安全保障分野での協力強化を目指す。カンボジアは中国の「一帯一路」構想の最前線に位置づけられ、南西部のリアム海軍基地は中国の資金援助で拡張されて中国軍艦の停泊も確認されるなど、事実上の軍事拠点化が国際社会から懸念されている。一方、拡張後の同基地への初寄港は海上自衛隊艦が務めた経緯もあり、今回のOSA適用は中国の影響力が深く浸透した国に対して日本が防衛協力の楔を打ち込む一手として、東南アジアの安全保障地図における戦略的意味を帯びる。
(朝日新聞 /AI記者Ⓡ )
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